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革製品を上手に永く使うコツみたいなもの


*革製品の寿命は使い方で決まります。

BPの製品は表面処理をいっさい施していない渋なめしのステアハイド(成牛の革=硬い)を使って製造されています。

このような素直な素材で出来たカバンでは、ほんの少しの気使いをしてやることでで、その寿命をぐっとのばすことが出来ます。

以下に書いた事は他の革製品一般にも当てはまることですが、特に樹脂加工等がなされていない革製品では効果があるはずです。

1.汚れに注意

埃などで汚れた状態で水に濡らすと水と一緒に汚れも染み込んでしまうので注意。同じ理由で汚れた手で握るのもやめて下さい。手の汗と一緒に汚れも吸い込ませてしまいます。

出先から帰ってきたら埃を払って、湿気が少ない所に保管します。

2.傷に注意

革のいちばん表層側の硬質層ををぎん面といいます。コレが削れてしまうと人工的な再生が不可能・・・革の表面に付いた傷は塗り込めることは出来ないのです。

BPの製品は最悪の場合でも傷ついた面をそっくり新品に交換する事で鞄の修理は出来ますが、修理代もかかりますし、なにより長年自分と同じ時間を過ごしてきた鞄が修理から帰ってきたら片面だけがピッカピカの新品状態というのも・・・・・・・このようなモザイク状態で使い続けるのもひとつの勲章ではあるのですけど、ね。

基本的に、投げず、物に当てず、引き擦らなければそんなに傷はつかない筈なんです。どんな鞄でもそうですが、鞄はまず四隅のかどから傷みます。だからかどにさえ気を使ってやれば、どんな鞄でも長持ちするものなのです。

3.水濡れ注意

革の鞄を濡らしてしまった場合は出来るだけ早く水気をとって、乾燥するまで日陰で陰干し。濡れて革が柔らかくなった状態で使うと、あっという間に表層が剥離します。

4.適度なお手入れ。

過度なお手入れは革にとっては良くても鞄として見ればマズい場合があるのです。

よくある悪い例が「クリームの塗りすぎ」。栄養分の補給は革の為には良いことなのですが、塗りすぎると吸収しきれずに表面に残ったクリームに埃が付着します、というかクリームが汚れを吸着します。そんな状態の鞄を手で抱えてぐりぐりすると・・・・・

保革クリームの使用は必要最小限に、使う場合は塗り込むだけでなく拭き取ることにも気合いを入れましょう。

尚、BPは自社製品用に専用のコンディショナーを用意しています。


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